こちらは渡辺力デザインの置き時計です。渡辺力氏が「自らが見やすい時計を作りたい」と考えだされた、時計です。まささに「見やすさ」とデザインの融合を果たした時計です。一目でRIKIデザインと分かる無駄のないデザインが魅力的な時計です。RIKI ALARM CLOCK は大きめの１２個の数字を使用した視認性の高い文字盤とシンプルなフォルムが美しく融合されています。コロンとしたコンパクトなフォルムと木製の丸みを帯びた枠体は、柔らかであたたかな印象を与えます。

渡辺力
東京高等工芸学校木材工芸学科卒業後、ブルーノ・タウトが指導をしていた群馬県工芸所などを経て、渡辺力デザイン事務所を開設。
1952年ローコストの椅子「ヒモイス」を発表し、新制作協会展新建築賞を受賞。
1956年同事務所をQデザイナーズに改称し、渡辺優、松村勝男と共にスタートする。
1957年「トリイスツール」と「円形センターテーブル」がミラノ・トリエンナーレでコンバッソドーロ賞を受賞。
その後東京造型大学室内建築科の開設以後、クラフトセンター・ジャパン、日本デザインコミッティ、日本インダストリアル・デザイナー協会の開設や、東京ヒルトンホテル（現・キャピトル東急）の室内設計に始まり、京王プラザホテル、プリンスホテルなど10数件に深く関わる。
現在もデザインや執筆活動を精力的に行っているデザイナーである。

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